【がんばろう泰国】タイ珍道中その5 〜チェンマイから夜行列車に乗る(前編)〜

タイ旅行記の5回目です。
今回はいよいよタイ国鉄の夜行特急列車に乗車、一路バンコクを目指します。

2月28日 チェンマイ


チェンマイでの散策を一通り終え、ひとまず駅に到着。
目的の列車の乗車券は既に日本国内で購入手続きを済ませましたので、駅構内をぶらつくことに。
※なお、乗車券はこちらのサイト→e-SRT(英語版・要クレジットカード)で予約が可能です。



駅構内ですが、南国らしくどこか開放感に溢れています。


今回の目的の列車は16時30分発の特急14列車。
なぜわざわざこの列車を選択したかと言いますと・・・・・・

かつてJRで使われていた24系列車が充当されていたからに他ならないのです。

タイ国鉄では1997年から、JR西日本で使用された中古車両の譲受を受けておりますが、今回の24系寝台列車もその一つで、2008年にタイへ入線を果たしています。
日本時代は下関総合車両所に所属、主に「あさかぜ」や「瀬戸」に運用されていたそうです。
(参考文献:鉄道ピクトリアル 2012年7月号)


駅の外敷地に保存されている蒸気機関車
そう言えば第2次大戦中、日本のC56型蒸気機関車の何両かがタイへ渡っていた事を思い出しました。

牽引する機関車。確かGE(ゼネラル・エレクトリック)製だったと記憶しております。

号車表示のあるサボ。タイ語と英語との併記。

駅名票2態。右の駅名票はキロ程も書かれています(起点から751km424m)。

2月28日 16時30分

そして定刻の16時半過ぎに寝台特急14列車はゆっくりと動き出し、チェンマイを後にしました。

で、お約束のように売店で買ったルービーを引っ掛ける(笑)
一緒に写っているのが乗車券。券面に「ANSJR」と書かれてあれば、その列車は元JRの車両で運行されるのを意味します。
ちなみにオンラインで予約した乗車券ですが、PDFファイルを印刷したものがそのまま乗車券になります。
手軽ではあるのですが、PDFにしてもプリントアウトしたものにしても、その気になれば幾らでも複製する事が可能だったりします。これはいささか問題のような気が。

車内のスナップ写真。
 【上段左】2等寝台の客室内。日本時代と殆ど変わりません。
 【上段右】上段ベッド部分。日本語表記がそのまま残っています。
 【下段左】デッキにある水量計。その右は禁煙ステッカー。違反すると2000バーツの罰金を徴収される旨が。
 【下段右】同じくデッキにあった消火器。「関転PC」表記が出自を物語ってます。


並行する道路を走行するトラック。かなりの積荷ですが大丈夫なのでしょうか。

しばらくして峠の駅であるクンターン駅に到着。

海抜578m。タイ国鉄では最も高い位置にある駅なのだとか。

車窓に目をやると、駅構内の転轍機標識が見えたので思わず1枚。
国が違うと、標識のスタイルも違ったりするものです。

そして列車は山あいを抜けて闇の中へ・・・・・・・・・

(続く)